Blenderで地図を扱うときに気を付けること

 このサイトは、PythonでBlender上に地図を利用したオブジェクトを作る方法の紹介記事です。

 このサイトでは64ビットWindows上でBlender(v2.78)のPythonを使っていくつかの地図を作りますが、気を付けることがあります。

  •  Blenderは地図データーのような大きなデータを想定して作られていません。標高メッシュで3次元オブジェクトを作るときなどに、一時的に数ギガバイトの内部領域を確保したりします。このため、Windows32ビット版のBlenderでは極めて小さいオブジェクトしか扱えないものと考えられます。

  •  Blender上のPythonでは64ビット浮動小数点型(倍精度実数型)が使えますが、Blenderの図形などのオブジェクトは基本的に32ビット浮動小数点型(単精度実数型)です。このため、本来の目的位置から図形の頂点の座標がずれることは普通です。オブジェクトの面を張るのを失敗することもあります単精度の世界で精度の良い地図を扱うこと自体が、あまり適切ではありません。北海道全域の図形などは高確率で失敗するので、別の3Dソフトをお使いください。

  •  国土地理院のデーターを使う場合、Blenderのオブジェクトだけではなく、記事を紹介するホームページやブログ等でも個人の使用範囲を超えて公に見られるものを提供するときは、承認申請が必要になりますが、規模の小さなものなど、申請不要なケースもありますので、国土地理院のサイトで確認してください。このため、このサイトでは国土地理院以外に申請が不要な国土交通省のデーターも使っています。

  •  マニュアルにも書いてありますが、Blender上のPythonではxml解析のxpathのサポートは不完全で、すべてのパターンで使えるわけではありません。

  •  ASTER GDEMのような大きな図形(3601×3601=1296万座標)だと、処理中にメモリ使用量が一時的に10GBを超えているようです。スクロールなど、何をやるにも20秒程度かかり、大変処理が重くなります。

 ASTER GDEMでニュージーランドのどこかを表示

 メッシュは粗いし処理も遅いし

 平面の地図に飽きてしまった方はご利用ください。


 ところで、他のサイトで3次元地図の記事を見ると、標高の色分けをそのままテクスチャとして張り付けていることが多いのですが、このサイトではテクスチャは使っていません。テクスチャの使い方は、他のサイトで詳細に解説されているはずなので、そちらを参照してください。

(国土地理院10mメッシュを使い、国土地理院の標高色分けを使った東京都の利島)

 このサイトでは国土数値情報ダウンロードサービスを取り上げていますが、紹介しているデーター以外にも多くの種類があります。目的のものがあるかもしれないので、一度探してみるのもよいでしょう。

 最終営業日が2016年12月4日となったJR留萌本線の先端部
 国土数値情報ダウンロードサービスには、1日の乗降人数もあります。
 乗車で1、降車で1と数えます。
 最終営業日は運転士の目がくらむからカメラのフラッシュは切ってと
連呼しているのに使い続ける馬鹿ばかりでしたし、地元は急遽出店を作って
荒稼ぎでニンマリでした。
 データーを利用すると、旭川駅の乗降数よりも岩見沢のほうが利用者が
多いこともはっきりわかります。その割にはかつて寝台特急北斗星を旭川まで
延長させろとかで自分たちは列車を利用せず、旅行者等他人の金を巻き上げる目的
というのがデーターからもはっきり読み取れます。いかにも北海道らしいですね。

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